愉快な精神病家族

双極性障害&アルコール依存症になりかけ!?のオジサン&パニック障害の奥様&経済力無しのアラサー&怖がり犬のドタバタ生活

家族紹介

 

我が家には、タコ氏と呼ばれている定年間近のオジサンと、自分のことをポンちゃんと名乗っている気持ちはティーンの奥様と、一般的にはアラサーと呼ばれる年齢の稼げない小説書きの私と、それから、雑種犬のこわがりワンちゃんがいる。

 

定年間近のタコ氏という人物は、長年サラリーマンを務めている。現在アラサーの私が、まだ小さな子どもだった頃は、大変マメな人物で、今でいうイクメンの先がけみたいに、会社から帰るやいなや、夕飯の後片付けをするやら、お風呂掃除をするやら、子どもをお風呂に入れるやら。休日も、買い物に行くやら、窓ふきをするやら、フローリングにワックスをかけるやら、料理をするやら、お菓子を作るやら、パンを作るやら。実に忙しく、育児と子育てに、精を出す人物だった。
しかし、2011年3月に、双極性障害を発病。双極性障害というのは、北杜夫がかかっていたということで有名なのだけど、簡単にいえば、躁状態鬱状態を繰り返す病気なのだ。躁状態の時は、家じゅうに響き渡るような大きな声でしゃべり、次から次へと休む間もなく活動し、金遣いが荒くなって、怒りっぽくなり、キレやすくなる。鬱状態の時は、ほとんど聞き取れないような声でしゃべり、何もできなくなって、ベットでジーッと横たわり、グッタリと何もできなくなる。

この双極性障害という、気分がコロコロ変わる病気にかかって以来、彼は、いつでも、マメに家事と、育児をする人物というわけにはいかなくなってしまった。躁状態の時には夜中の3時にバナナケーキを作り、買い物に何度も何度も何度も出かけ、ごちそうを作り…という具合に、恐ろしいくらい、次から次にアレコレやるけれども、鬱状態になると、ベットに横たわったきり、死んじゃったのかなって心配になるくらい動かない。病院の先生によると、躁状態も、鬱状態も、どっちもよくなくて、躁と鬱の間くらいにいつも保っておくのがいいらしい。そのために、現在、治療中。


自分のことをポンちゃんと名乗っている気持ちはティーンの奥様は、自称詩人で、若い頃、タコ氏と結婚しようっていう時に、
「詩人というものは、結婚しちゃいけない。結婚なんかに縛られちゃいけない。詩人は、常に孤独であるべきなのだから」と思い、結婚すべきかどうか、大変悩んだことがあるらしい。哲学者でもあり、「私の中に宇宙あり。宇宙の中に私あり」という謎めいた名言をこしらえたこともある。

 

一般的にはアラサーと呼ばれる年齢の稼げない小説書きの私は、現在は、子ども向けの本を、せっせ、せっせと書いている。例の詩人かつ、哲学者のポンは、偉大なる児童文学家でもあるので、売れない本をせっせと書く娘の原稿を、赤ペンでせっせ、せっせと直したりする。直しようがないくらい、私の原稿がひどい場合には、赤ペンを投げ捨てて、もう自分で書いてしまう。ゴーストライター状態である。

 

雑種犬のワンちゃんの方は、大変な怖がりちゃんで、外を怖がる。車がコワイので車道は絶対歩けない。家のそばの車が通らない「緑道」という道を、行ったり来たり、行ったり来たりして、散歩する。その緑道散歩も、一人の人間がお供するだけではダメで、最低でも二人のお供が必要。多い時には、タコ氏と、ポン、私を引き連れて、短い緑道を、ゾロゾロゾロゾロ、行ったり来たり歩いている。

 

 緑道をゾロゾロ歩いている私達を見る限りでは、多分、そんなにも問題がある家族には、見えないだろう。でも、問題ないように見えても、実はいろいろ問題がある。家族ってそういうものじゃないかなって、私は思ったりするのだ。

 我が家もまあ、それなりに問題はある。どんな問題があるかっていう、その家族問題の中身を、このブログで、これからバンバン見せていこうじゃないかと思っております。

心の病を抱えている人や、心の病をかかえている家族を支えて疲れている人。そんな人の参考になればいいなと思いつつ、ブログ、更新していきたいと思います。