愉快な精神病家族

双極性障害&アルコール依存症になりかけ!?のオジサン&パニック障害の奥様&経済力無しのアラサー&怖がり犬のドタバタ生活

だんまりを決め込んでみる

 急に何だかイヤになった。普通の発言しただけで、キレられるのって、ホントイヤ。っていうか、疲れる。っていうか、いつも、いつも、キレられて、こっちがものすごく悪いわけでもないのに、ヘイヘイ、ヘイヘイあやまってばっかりなのって、ホント、ストレス。たまには、こっちだって怒りたくなる。タコ氏が100回キレてるうちの、1回くらい、たまには、こっちがキレたって、別に悪いことはないでしょう!
 別に、大した話じゃない。今度、八ヶ岳の旅行に行くのだけど、
「旅行の時、あっちのペンションに寝巻ないんだって。どれ、持っていくの?」
 ポンがそう言っただけで、タコ氏、怒り顔になって、
「ジャージですけど?」って、キレ気味にいう。
「どのジャージ?」って、ポンが聞いたら、
「ジャージのズボン。上はワイシャツ」って、タコ氏はエラそうに言い切る。
「ワイシャツ? 昼間も着て、夜も着るの? やめなよ」
「何で?」って、さっそくキレるタコ氏。
「だって、クサイじゃん」
「じゃあ、一緒に行動しなきゃいいんでしょ!」

 タコ氏、プチギレ。寝巻一つで、そういう極端な発言、やめてよ。
「トレーナーの一つくらい、丸めて持っていけばいいでしょ。何グラムにもならないよ」って、私が横から口をはさんだら、
「物が増えるのがイヤなんだよ!!!!!」
 タコ氏、声をますます荒げて怒鳴りやがった。
「旅行の荷物が増えるのがイヤってこと?」って、私は聞いた。

「でも、さっきも言ったけど、小さく丸めりゃ、大した荷物にもならないでしょ。それに、新しく寝巻とかジャージを買うのがイヤだっていうことなら、お兄ちゃんの部屋に、お兄ちゃんが、うちに置いたまんまのジャージが山ほどあるよ。あれ、一つ借りて、着ればいいんじゃないの」
(兄とタコ氏は、サイズがピッタリ同じ。ちなみに、同じクツもはけるらしい)


 しかし、みなさん! 私のこの発言を聞いて、タコ氏はね、キレました!

 いきなり、ブチギレちゃって、 

「ハア~!!?」って、世にもバカにしたような顔つきで、さげずむように私のことをにらんだんです!

 それから、

「あんた達ねえ、自分らが、どれだけの収納スペース使ってると思ってんの? 数えてあげようか?」

 なぜか、今までの会話と関係ないようなことを言って、血走った眼でわたしをにらんだ。でも、何で、いきなり私の収納スペースの話になってんの? 話は、タコ氏が旅行に持っていく寝巻のことだったと思うけど! タコ氏の頭の中で、どんな思考があって、私の収納スペースの話になったのか、ごめんなさい。私、わからな~い!

「どういうこと? 何の話?」

 聞き返したんだけど、タコ氏のヤツ、

「あんた達、どれだけ収納スペース使ってるか、数えてあげようか?」

と、さっきと同じせりふを繰り返して、さげずみの目でわたしをにらむばかり。何度聞いても、そっくり同じせりふを繰り返すだけで、全然わかるように説明してくれないもんだから、私、怖くなった。この人、頭おかしくなってる!

 同時に、怒りもこみあげた。何で、こんなことで私、怒られて、にらまれて、バカにされなきゃいけないの!

「もう、いいよ! 話したってムダだから! 勝手に、ワイシャツ着ていれば!」

 わたし、怒鳴りつけて、それきりむ黙り込んだ。それから、怒ってますオーラを、できるだけ出しながら、タコ氏とはもう絶対に口をきかないでおこうと心に誓った。

 

 だって、そうでしょう! 私、怒られるようなこと何も言ってないはずだもん! お兄ちゃんの物を借りるのがイヤなわけでもないんだし。だってねえ、タコ氏はねえ、スニーカーは、お兄ちゃんのスニーカーを借りて、履いていくつもりなんですよ! だったら、ジャージだって、お兄ちゃんの借りたって悪くないじゃん! 例え、その提案が気に入らなくてもねえ! 別に怒鳴るようなことじゃないって。お兄ちゃんのジャージを借りるのはイヤなんだって、ごく普通に言えばいいことさ。

 

 私は、2階の自分の部屋に駆け上がって、追いかけてきたポンに向かって、

「私、タコ氏に、もう絶対、口きかない! 旅行中、ずーっと黙ってることになってもいいよ!」って宣言した。そしたら、

「そうしてやれ!」と、ポンは、さかんにけしかけて、
「お願いだから、あんたのブログに書いておいて。物を増やすのがイヤだって怒鳴るわりには、お兄ちゃんの余ったモニターをもらおうとしてるって! 物を増やすのがイヤなんじゃなかったの? ジャージはダメで、モニターはいいってどういうことなの? わけわかんないって書いておいて!」と、鼻息荒く怒鳴った。

 

 タコ氏は、明日になったら、何もなかったような顔をして、普通に話しかけてくるかもしれない。だけど、私は、言ってやるつもり。
「言っておきますけど。私、まだ、昨日の夜のこと、根に持ってるんですからね。何で、普通のことを言っただけで、ハア~~!!? って、ものすごく悪いことを言ったみたいに、声を裏返して、バカにされないといけないの? その理由、説明してもらいましょう」
 それくらいのことは、言うさ! そうでしょうに!!