隠すならしっかりと隠してくれい!
昨日、今日、明日の午後まで、タコ氏は東京に行って、うちにいない。それで、私とポン、もろ手をあげて喜んだ。のびのび、暮らした。やっぱ、日ごろ、タコ氏に気を使って、キンチョーしてるんだなってことが、よくわかる。
まあ、キンチョーがぬけて、リラックスしすぎて、ダラけすぎちゃうところはあるけどね。でも、たまにはいいさ。リラックスも、人間、必要さ。緊張とリラックスは、交互にバランスよくあるのがいいのだ。ヨガの先生か誰かが、そう言ってた。
それはとにかく、リラックス状態だった私達の平和をぶち壊したもの。それは、
① 今日、タコ氏のゴミ箱で、たまたまポンが見つけちゃったレシート。クシャクシャに丸められていたけど、広げてみると、どれもこれも、ビールを買ったレシート。休日なんて、午前中から飲んじゃってる。ゲー。
② 今日の昼、タコ氏からメール。今から新幹線にのって、東京から帰るって! ゲー。何それ~! 今夜は、まだタコ氏、帰ってこないと思ったのにー!!!
「帰るのは明日だと思ってたから、二人分しか用意してませんよ! ええ、そんなの用意するもんですか! なーにが、今から帰るよ! フーン!」と、ポン、謎の逆ギレ。
「私、このメールに返事しない。夕食も用意してやんない。完全に無視してやる」
とかって、ブッソウなこと言ってるから、
「明日だと思ってたから二人分しか用意してないよってくらいは、メールしておいた方がいいんじゃないの」って、私、助言してやった。
「何で、そんなこと言わなきゃいけないのよーーーーー!!!!」
ポンは、イノシシのように荒い息を吐いたけれども、やがて怒ったように、スマホを取り上げて、すごい勢いでメールをした。のぞいいたら、
「帰るのは明日だと思ってたから、夕食、二人分しか用意していないわ。どうしよう」 と、メールの文面は、案外、穏やかなものであった。
タコ氏のいないところでは、すっごいブッソウなことを言ったりしてるポンだけど、
タコ氏と面と向かっては、静かに、大人しくするんですね。タコ氏を怒らせるのは、怖いんですね、やっぱり。
ってわけで、夕方、タコ氏は帰ってきて、ビールくさいにおいを、私の顔に吹きかけた! ゲーッ! 新幹線で、かなり飲んだな。丸わかりだぞ。あのねえ、あなた、自分がビール飲んでるってこと、私達に隠しているんでしょ。だったらねえ、もっと真剣に隠してみろっていうんだよ! 家のゴミ箱に、ビールのレシート丸めて置いたり、口から、ビールの匂いをプンプンさせたりするなって話なんだよ! こっちはねえ、あんたが、病院の先生に、アルコールに気をつけなさいってさんざん言われてるのにもかかわらず、それを無視して、ガンガン、ビール飲んでることなんて、全然知りたくないんだよー!!!!!
こういう時の対応、ホントに悩む。
心療内科のY先生は、タコ氏が酔っぱらってる時には無視。しらふの時には、普通に接するようにって言ったけどさ。じゃあ、
「あなた、ビールくさいよ。お酒、飲んだね? あなたがお酒飲んだら、無視しなさいって、Y先生に言われたから、無視するね」って言って、無視するの?
そんなことしたら、家が壊れるほど、ブチギレそう。
じゃあ、普通に接しておくの? ビールくさい口の人と?
それとも、できるだけ、さりげなーく離れておくの? まあ、それがいいのかな。さりげなーく離れる。ああ、それがいいのかもなって、ため息と共に、そう思う。